NEOMという名称を

生み出すまでの道のり

NEOMという名称を生み出すまでの道のり

開業する前に未来から来ていた。これがNEOM誕生の秘密です。創始者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下は、NEOMが未来、進歩そして変化を導くようにと思い描いたのです。そのため、「未来」がNEOMの本質、名前、価値観、ビジョンと結び付くことであることが期待されたのです。これがNEOMが未来から来て、未来へと向かうということなのです。

 

夢のプロジェクトにふさわしい名前


皇太子でありNEOM取締役会会長のムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下は、設立委員会の委員とこの分野の専門家らに加えて、グローバルな見地からこのプロジェクトに適切な名称について議論しました。委員会がこの議題に対応するために初めて会議を開催した際に、この夢のプロジェクトの本質を表す象徴となる名称を模索する場面がありました。皇太子殿下は、この名称がプロジェクトの普遍的な文化・文明としての側面を表すと考えたからでした。名称の意義や、プロジェクトが全世界に対して持つ本質、人間的側面、大きな目標をどのように反映すべきかについて何度も議論が交わされました。

 

あらゆる手を尽くす


名称を決めるまでの道のりは、基準、品質、条件を定義することから始まりました。それらすべてに名称を決める上で明確で確固たるビジョンがありました。次に、コンサルティングチームが提案した名称リストから選別し、詳しく確認していきました。このリストには2,000個の名称が掲載されていましたが、基準と要件に従ってさらに150個まで選別され、その後再び5個にまで厳選されました。しかし、どれも選ばれることなく、合意もされませんでした。

設立委員会が議論を進める中で、一部の委員はプロジェクト名に設立委員会の会長である皇太子殿下の名前をつけること、あるいは組み合わせることを検討しました。そのため、「NEOVIA MBS」と「NMBS」の2つの名称が提案されましたが、委員の意見は分かれました。賛成しなかったチームは、理事長である皇太子殿下が主要な国家プロジェクトを主導しており、皇太子殿下がNEOM会長であることだけで、皇太子殿下とこのプロジェクトとの直接的なつながりを反映するメッセージを世界に伝えるのに十分だと主張しました。しかし、委員は、NEOMの名称は東洋的でも西洋的でもなく、特定の言語や文化に属さないものであるべきであり、中立的でむしろ世界に開かれたものであるべきだという皇太子殿下の主な考え方を支持しました。

 

すべての欠片を集めて


その後、委員たちはプロジェクト部門と中心人物を表す言葉について意見を出し合いました。次に各部門の頭文字を並べ替え、プロジェクトの本質を表す「NEO MSTACBEL」という名称が得られました。MSTACBELはメディア、スポーツ、テクノロジー、エネルギーなどの主要なプロジェクト部門を示す頭字語です。また、この単語は文字Mへと省略・記号化されました。アラビア語では「Mim」を意味し、2つの意味があります。1つには「未来」を意味するアラビア語(mustaqbal)の最初の文字であり、もう1つは皇太子殿下ムハンマド(Mohammed)・ビン・サルマンの名前の最初の文字であるということです。そしてギリシャ語で「新しい」を意味する「NEO」とこの文字「M」を合わせて、世界を変えるのろしを表すようになりました。これ以降「NEOM」という名称が生まれ、委員会では全会一致で賛成となったのです。

 

ビジョンを余すことなく映し出す


こうして、プロジェクトの正式名称として設立委員会の承認を得て、NEOMという名称が生まれました。将来世代のための明るい未来の構築に貢献するというアラーの意志を遂げようというNEOMのビジョンと現実を余すことなく映し出すものです。その瞬間から、NEOMの光は空を突き抜け、輝く夜明け、明るい未来、全人類のために人類が築いた土地での豊かな生活の到来を告げたのです。

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