食の未来を変える

食の未来を変える

NEOMは、食料の生産、流通、消費のあり方を再定義することを目指しています。砂漠を試験場として、水が乏しい環境における食料生産のより効率的なソリューションを世界に先駆けて研究し、気候変動が加速し耕作可能地が減少する中で、世界の他の地域にも応用可能な拡張性の高いモデルの開発に取り組んでいます。私たちは、想像力と実行力に優れたコミュニティを作り上げ、質の高い栄養が多くの人々に行き渡り、消費者がより健康的な生活を送れることを目指し、食料安全保障を確立するソリューションを生み出そうとしています。NEOMで育つ食材は、持続可能性と革新性に基づいた、大胆で新しい食の未来を象徴しています。

協力企業:

Topian

TopianはNEOMの食品会社です。気候変動の影響を受けた国々を支援するために未来を見据えたフードシステムに取り組み、科学と技術を活用し、より持続可能で耐久力のあるフードシステムを構築しています。私たちの協力的なパートナーシップは、食品の未来を形作る上で実用的で前向きな変化を促進するものです。私たちの使命は、すべての人にとってより明るく、より持続可能な未来を育むことです。

Topianは、「Future-to-Table」というコンセプトを導入し、地球への影響を低減するのと同時に、より良い品質と味を食卓にお届けするための食品業界の変化を促しています。地球を大切にしながら、世界に食料を供給する新しい方法を一緒に模索しましょう。是非お問い合わせください。

トピアンとともに食品の新しい時代を切り開く

NEOMの目標

  • 01

    食の未来を形作り、世界にとっての道しるべとなる。

    NEOMは、世界レベルの持続可能な食料システムを構築するために必要な、先見的な技術を共同で開発するリビングラボです。気候変動に直面する世界において、この地域に食料を供給し、最終的には異常気象に対応した食料生産において世界をリードする存在となることを目指しています。

  • 02

    水が乏しい環境における、より効率的で拡張性の高い食料生産ソリューション開発の先駆者となる。

    NEOMは、さまざまな企業が持続可能な新しい食品テクノロジーやサービスを開発、実証、実践し、それらを移植、スケールアップすることで食料システムの改善を可能にするイノベーションハブであり、試験場です。NEOMは、さまざまな企業が持続可能な新しい食品テクノロジーやサービスを開発、実証、実践し、それらを移植、スケールアップすることで食料システムの改善を可能にするイノベーションハブであり、試験場です。

  • 03

    サウジアラビアにおける食料安全保障と自立を支援し、経済の多様化の一助となる。

    NEOMによる食に関するイノベーション主導のアプローチは、サウジアラビアと世界の食のエコシステムに変革をもたらすカギとなることを狙いとしています。新たなスキルを身につけた労働者の雇用機会の創出を通じ、サウジアラビア王国における、豊かで多様性に富んだ持続可能な経済の実現に貢献します。

  • 04

    人々がより健康的な生活を送ることを可能にし、より持続可能な食品の選択肢を提供する。

    NEOMは、より良い食の未来への移行をスムーズに進めることを目指し、サウジアラビアをはじめ中東市場全般における代替製品や新しい食材の採用を促進します。また、消費者が情報に基づいた責任ある選択ができるよう、必要なサービスを提供します。

食品セクター

重点分野

  • Climate-proof agriculture

    気候に左右されない農業

    一滴の水の価値を最大化する栽培法。

  • Regenerative aquaculture

    再生型水産養殖

    海洋環境を保護しながら、価値ある水産資源の養殖を行います。

  • Novel foods

    ノベルフード

    消費者の嗜好にマッチした 新しい持続可能な食料源を開発します。

  • Personalized nutrition

    パーソナライズドニュートリション

    あらゆる人の固有のニーズに応える、ホリスティックな栄養サービスの提供によって世界を先導します。

  • Sustainable food supply & ESG

    持続可能な食料供給とESG

    未来のスタンダードとなる、食品サプライチェーンを再構築します。

エキスパートインタビュー

ソートリーダーシップ

Dr Juan Carlos Motamayor
"1万年もの間、農業において求められてきたのは、食料の増産、その一点のみでした。しかし今、私たちは、農業において食料を増産することだけでなく、それを持続可能な方法で実現しなければならないという、歴史の転換点に立っています。

気候変動に耐える新たな穀倉地帯が地球を救う"

フアン・カルロス・モタマイヨール博士

Topian最高経営責任者

記事を読む

チェンジメーカー

強い情熱を持つ人々が世界を変え、より良い将来を作り出す。それはどのように達成できるか、この考えさせられる映画を通して二人のエキスパートに説明してもらおう。

The Changemakers

NEOMイノベーションエコシステム

NEOMでは、テクノロジーのさまざまな成熟度や準備レベルに応じて、イノベーションの芽生えから、社会化、設計と開発、試用までを行うエコシステムを作り出しています。水と食料のイノベーションハブ(Water and Food Innovation Hub)、水産養殖イノベーションセンター(Aquaculture Innovation Center)、農業・水産養殖コンソーシアム(Agriculture and Aquaculture Consortia)、フード・アクセラレーター・プログラム(Food Accelerator Program)を通じて、画期的なアイデアの実現に必要なあらゆるサポートを行うとともに、さらに多くのイニシアチブを準備中です。

Agrifood tech

NEOMの取り組み

アグリ・フードテクノロジー・
アクセラレーター

この画期的なプログラムは、食の未来を変える一助となるでしょう。GCCでは初めての試みであるこの制度は、スタートアップ企業を、大企業、投資家、研究者からなる活気あるエコシステムの一員へと組み込むプログラムです。世界レベルのメンターシップ、最先端技術、スポンサーシップを通じて、NEOMは気候に左右されない農業、持続可能な水産養殖、パーソナライズドニュートリションに変革をもたらそうとしています。今こそ、食に対する認識を変えるときです。

food sector

メンバー紹介

NEOMは、国際的な専門家やリーダーを集結し、世界クラスのインフラ、サービス施設、持続可能な労働力を整備することにより、食品セクターの発展を目指します。

  • Juan Carlos Motamayor

    Dr Juan Carlos Motamayor

    Topian最高経営責任者

    世界の食品業界で20年の経験を持つモタマイヨール博士は、NEOMにおける食品セクターのリーダーです。NEOMに参加する前は、世界を代表する食品メーカーで農業、水産養殖、持続可能な事業開発の要職を歴任し、様々な政府機関や団体の科学顧問を務めていました。

  • Klaas Jan Veltink

    クラース・ジャン・ヴェルティンク

    最高財務責任者

    クラース・ジャン・ヴェルティンクは、20年以上にわたり、ユニリーバの 国際事業および財務責任者として、世界各地の拠点で活躍してきました。より持続可能な食品産業の実現に意欲を燃やし、食品および消費財に関する豊富な経験を 新興国および開発途上国市場で発揮しています。

  • Duncan Malyon

    ダンカン・マリオン

    事業開発担当ディレクター

    ダンカン・マリオンは、生産者と環境のために、より持続可能な食品産業を推進する役割を担っています。国際的な大企業で役員を歴任した経歴から、食品および消費財の商取引に関する強力なバックグラウンドを生かした貢献を果たします。

  • Susanne Mosmans

    スザンヌ・モスマンズ

    パートナーシップ・コミュニケーション・マーケティング担当ディレクター

    モスマンズは、日用消費財および農業セクターにおける26年以上の経験があります。ユニリーバ、フィリップス、マーズなどの企業で、欧州各地でマーケティングおよび商業部門の上級職を歴任しました。フローニンゲン大学で政策と経営の修士号を取得しています。

  • Woody Ang

    ウッディ・アン

    食品エコシステム担当ディレクター

    アンは、民間および公共部門で、成果指向型改革、戦略アドバイス、デリバリーエコシステムの設計および実践の分野 で、コラボレーションの設計と導入に16年以上携わってきました。東南アジア、中東、アフリカでの勤務経験があります。

  • Dr Pierre Broun

    ピエール・ブルーン博士

    気候変動適応農業担当ディレクター

    ピエール・ブルーン博士は、欧州のさまざまな食品企業で植物科学に関する研究を指揮し、フランスではネスレ社の研究開発部門の責任者を務めました。その後、科学を自然と調和させる、Ninole Cacaoを共同で設立しました。アグロ・パリ・テックで農学の学位を取得し、コーネル大学で植物育種学と生物統計学の博士号を取得しています。

  • Ruben Alvarez

    ルーベン・アルバレス

    再生型水産養殖担当ディレクター

    アルバレスは世界の水産養殖業界のリーダーとして、水産養殖における研究とイノベーションに30年以上携わり、 動物福祉、バイオセキュリティ、環境保全の向上に取り組んできました。Petuna社のCEOを 務めた経験もあります。チリ出身ですが、ノルウェー、英国、ニュージーランド、オーストラリア、サウジアラビアで活躍しています。

  • Dr George Harrigan

    ジョージ・ハリガン博士

    ノベルフード担当ディレクター

    ジョージ・ハリガン博士は、ファイザー、モンサント、コカコーラにおいて要職を歴任し、食品業界30年のベテランです。化学の博士号を持ち、80以上の科学論文と2冊の本を執筆しています。2004年、博士はMetabolomic Societyを共同設立しました。同協会は現在、全世界で1,000人以上のメンバーを擁しています。

  • Dr Graeme Smith

    グレアム・スミス博士

    パーソナライズドニュートリション担当リーダー

    スミス博士はシニアサイエンティストとして10年以上の経験があり、世界的なブランドの革新的なパーソナライズドニュートリション戦略、関連製品、サービスの開発をサポートしています。パーソナライズドニュートリションの専門家であり、プレシジョンニュートリションに関する包括的なレビューを権威ある栄養学の学術誌に発表しています。

  • Flavio Alzueta

    フラビオ・アルズエタ

    持続可能な食料供給およびESG担当リーダー

    Alzuetaは農業・食品業界で豊富な経験を積んできました。スペインの大手協同組合で生産に携わり、GLOBALG.A.P.のグローバルオペレーション担当責任者を務めた経験があります。最近5年間は、企業の持続可能性の定義と実現に注力してきました。マドリードのIEビジネススクールでMBAを取得しています。

よくある質問

  • Topianは、「より少ないコストでより多くのものを」というコンセプトのもと、砂漠の中心で新たな時代の食の形を模索しています。これは、環境への影響が少ない高品質の食品を生産することを意味します。そのため私たちは、Future-to-tableのアプローチで世界に食糧を供給できる新しい方法を導入しています。地球を大切にしながら世界の食糧供給に貢献する新しい方法を模索し、持続可能な食の未来を形成していきます。誰もがより多くのものを、より少ないもので楽しめる未来に向けて。

  • Topianは、地元で生産された食品の商業化、高級品の再輸出、認定を受けた持続可能な供給者からの食品の調達を目指しています。フードシステムのスケールアップ、食品の安全性の向上、食品廃棄の削減、食料生産コストの削減、健康的な食事習慣の推進を行っています。それでも、必要な食料をすべて生産することはできないため、近隣諸国から地元で生産できない食料を輸入することで、フードマイレージの削減に重点を置いています。

  • Topianは、現代的で持続可能な食料生産のためのサウジアラビアへのゲートウェーとして意図的に設計されています。食料生産の開発に実用的に取り組み、現在、農業、水産養殖、新しい食品のためのモジュラー商用試験を構築しています。これにより、クラス最高の技術と革新的なソリューションを大規模に試し、最高のコスト効率と品質を見いだします。ほとんどのインキュベーションの取り組みでは、試験はレベルか大規模な商業規模でしか行われませんが、私たちはその間のギャップを埋めることのできる理想的な立場にあります。

  • 今後数十年ののうちに実現可能な、人類が十分な食料を得るための新しい技術が急ぎ求められています。Topianでは、食料生産による環境負荷を低減しつつ、食料の質と量を改善できる新技術を開発・試験しています。一例として、管理環境下での生産システムがあります。これを使用すれと、作物の栽培に必要な水を大幅に削減できます。1キログラムのトマトを栽培するには、露地栽培では60リットル、温室での水耕栽培であっても15リットルの水が必要です。Topianで設計しているような、完全制御環境下での生産システムであれば、わずか4リットルで済みます。また、最先端のバイオテクノロジーを活用して責任ある持続可能な水産養殖を推進し、遺伝子組み換え技術を使用して干ばつに適応した品種を開発しています。

  • NEOMは「未来の地」の構築に取り組んでおり、食はその中心にあります。文明は歴史的に、何よりもまず食の安全保障に依存してきました。持続可能な食料供給と需要のバランスをとるには、革新的かつ効率的な食料供給を実現する必要があります。これが、私たちが気候に左右されない農業、再生型水産養殖、新しい食品、パーソナライズドニュートリション、持続可能な食料供給という5つの重点分野を戦略に掲げている理由です。この分野は、現在の社会だけでなく、未来の社会の需要に対応するためにも不可欠です。

  • ゲノムツールをさまざまな方法で使用しています。例えば、水産養殖では、これまで養殖魚として育てられてきた数少ない魚種は紅海原産ではありません。ゲノム情報を利用し、養殖に最適な形質を選択することで、紅海産種の養殖を加速できます。農業では、干ばつに適応できる、または耐塩性のある新しい品種が必要です。私たちは、ゲノム技術と遺伝子組み換え技術の両方を使用してこのような種を開発しています。

  • NEOMはイノベーションハブと試験施設を設置して、企業が新しい持続可能なフードテクノロジーやサービスの開発、実証、導入を行えるようにし、これらの拡大による食料システムの改善を目指しています。この地域初のフード・アグリテック・アクセラレーターの創設により、世界中のスタートアップ企業に必要なシード期の資金を提供し、世界の新興ビジネスに貢献しています。

  • NEOMはこの目標を、第一に、環境的・経済的に最も理にかなった食料を地元で生産すること、第二に、水を大量に必要とするなどの理由で、現時点ではこの地域でコスト効率の高い生産ができない作物などを、最も持続可能な方法で調達することによって達成していきます。栽培や養殖、加工、輸送、流通、消費の手段を通じて、健康と環境に良い影響をもたらす新しいアプローチの推進も視野に入れています。私たちの願いは、人々と地球の両方を健康に育んでいける、最適なフードシステムを実現することです。

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