食の未来を変える

食の未来を変える

限りないイノベーションにより、未来の世代への豊かな供給を実現します。循環型デザイン、グリーンエネルギー、画期的なテクノロジーを活用し、枯渇していく天然資源問題を乗り越えていきます。食料安全保障の未来は、今日のイノベーションから始まります。

  • 気候変動に配慮した成長ソリューション

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  • グリーンエネルギーと循環型デザイン

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  • 持続可能な調達

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  • 次世代の水産養殖

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  • 画期的なテクノロジーとイノベーション

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  • 新しい食品と植物由来の代替品

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  • レガシーフリーな規制の枠組み

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  • 個人に合わせた栄養

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専門家に聞く

  • フアン・カルロス・モタマヨール博士

    フアン・カルロス・モタマヨール博士

    フードマネージャー

    食の未来: 未来の世代への豊かな供給を実現します
    人と地球の両方に資する、世界で最も持続可能な食糧システムを作ることです。地球環境危機が進行する中で、地域の食料自給率を確保できるするものです。

    フアン・カルロス・モタマヨール博士へのインタビュー

    1. NEOMの壮大なビジョンの中で、食はどのような位置づけにあるのでしょうか、また、プロジェクトの成功にとってどれほど重要なのでしょうか?
      食品セクターは、あらゆる経済において不可欠な役割を担っています。食料安全保障戦略がなければ、国の安全保障上のリスクとなる可能性があり、経済成長にとっての脅威にもつながります。NEOMは未来の国土と経済特区になろうとしています。そのため、食品セクターは非常に重要なのです。厳しい環境条件にある地域が、いかにして食料面で自立・自給できるかを実証することが、その目的です。
    2. あなたのチームが取り組んでいる世界初の取り組みとは何でしょうか?
      砂漠の環境下で食料自給を目指す、世界初の統合システムを構築することです。私たちが行っていることは、科学技術のみならず、規制の観点からも、完全にイノベーションの最前線に立つことになります。気候変動と水不足に直面している世界では、異常気温や干ばつに現在直面している、あるいは将来直面する地域が、食糧を自給できるようにすることが必要です。私たちは、各国が持続可能性に関する厳しい規制を強化する中で、今後世界の主流となる製品やサービスを開発しようとする企業の実験場となることを目指しています。また、気候変動に対応するため、消費者の環境・健康への意識も高まっていることはご存知でしょう。時代に合わない規制を排除した枠組みによって、私たちが目指す目的を実現することになるはずです。
    3. NEOMは食の安全、さらには豊富な供給を目指しているとのことですが、その意味とどのように実現するのかについて教えてください。
      食の安全保障とは、手頃な価格で安全かつ栄養価の高い食品を適切な量だけ、確実に手に入れることができることを意味します。NEOMはこの目標を、まず環境的にも経済的にも理にかなった食料を現地で生産することによって達成するつもりです。そして第二に、水を大量に必要とするなどの理由で、現時点ではこの地域でコスト効率に優れた方法で生産できない種類の食品を、最も持続可能な方法で調達することです。NEOMは、食品を栽培、加工、輸送、流通、消費する方法を通じて、健康と環境を向上させるための新しいアプローチを推進します。人と地球どちらにも資する、最高のフードシステムを実現したいと考えています。
    4. 次世代型の多用途栽培ソリューションと聞くと非常に難しい挑戦のようですが、具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか?
      私たちは、自然と調和し、砂漠の環境に適した最新のテクノロジーとイノベーションを活用した、新しい食糧生産方法を推進していきます。砂漠環境に適した最新の技術やイノベーションを活用し、水やエネルギーの使用を最小限に抑えながら食糧を生産していきます。これは大変困難なことではありますが、私たちは成し遂げることができると確信しています。食の未来を形作る新しいソリューションを生み出しやすくする、包括的なエコシステムを構築することで実現していきます。
    5. 遺伝子操作はどのように活用され、何を実現するのでしょうか?
      私たちは、ゲノムのツールを複数の方法で使用していきます。例えば水産養殖では、家畜化された数少ない種は紅海を原産するものではありません。それにより環境リスクが生じますが、ゲノム情報を利用することで、その目的に最適な形質を選択して、紅海の種の家畜化を加速させることができるのです。さらに、気候変動は世界中の農業システム、そしてここNEOMの砂漠環境にも脅威を与えています。そのため、干ばつや塩害に強い新しい種や品種が切実に求められていますが、私たちは遺伝子編集技術に焦点を当てます。つまり、まず植物のゲノム内にすでに存在する遺伝子の配列を変更したり、発現を制御したりすることを目指します。
    6. 循環型デザインが切り開く、新たな成長の機会とはどのようなものですか?
      私たちは、循環型のアプローチにより事業を行うことが、持続可能な開発を実現するために必要なステップであると考えています。循環型経済では、「製品寿命」という概念を置き換えることで、新しい機会を切り開きます。つまり、経済成長と使用する天然資源という関係性を切り離すのです。なぜなら、循環型経済の実現には、サプライチェーン全体を通じて、資源や材料の削減、再利用、再資源化、回収を行う戦略が必要だからです。この戦略は、有機物を貴重な資源と考えるべき砂漠環境では特に重要です。パッケージの再利用と再資源化への取り組みに加え、食品廃棄物を最小限に抑えながら、有機廃棄物を農業資源への転換を最大限推進することに重点を置いていきます。例えば、昆虫のタンパク質から魚の餌といったことなどです。
    7. 植物由来の代用品が手に入るようにするというのは、立派な目標です。NEOMによるイノベーションを活用した事業構想が他の国に追随されることを期待しておられるのでしょうか?
      私たちの使命のひとつは、このような(植物由来の)製品の消費を生み出し、そのインセンティブを与えることです。地元だけにとどまらず、地域、そして最終的にはグローバルに事業を拡大していきます。気候変動の影響を鑑みれば、消費者の行動をさらに持続可能なものに変えていく必要があると考えています。
    8. 食品に関する目標や目的を達成するためのスケジュールを教えてください。
      すべての目標を達成するのは、2030年頃を予定しています。ただし、主要な食糧生産についてのマイルストーンは、2023年以降に達成する予定です。今はまだ初期段階ですが、2022年中に最初の成果が得られるでしょう。これにより、2023年にNEOMで現地生産を開始する予定です。
    9. 将来の世代に残したいレガシーは何ですか?
      人と地球の両方に資する、世界で最も持続可能な食糧システムを作ることです。地球環境危機が進行する中で、地域の食料自給率を確保できるするものです。この分野で築いてきた専門知識とノウハウは知的資本となり、同じような課題に直面している他の地域にも役立つことでしょう。
    10. NEOMについて、一般的に誤解されていることはあるでしょうか?
      NEOMは単なる計画中の未来都市であるという誤解が広まっています。しかし、NEOMはあらゆる角度からそうした枠を超えたものなのです。NEOMは、さまざまな経済的、技術的クラスターにまたがって発展しており、それぞれが非常に具体的な目標と目的を持ち、この偉大なビジョンの実現に重要な役割を果たしています。NEOMのコミュニティでの日常生活はどのようなものだと思いますか?世界中から集まった優秀な人たちと日々を過ごすことになるのです。異なる文化圏からやってきて、さまざまな個人的な生い立ちや職歴を持ち、話題も豊富な方ばかりです。そのため、新しい経験や学び、成長し続ける機会にあふれた、非常に興味深い場所なのです。
    11. ご自身のプロフィールとキャリアについてお聞かせください。
      私の専門は農業工学、細胞生物学、分子植物学です。NEOMに入社する前は、コカ・コーラ社の農産品原料および柑橘類研究を担当するディレクターとして、複合的なグローバル・サステナビリティ・プログラムをいくつか主導していました。それ以前は、マース社で17年間、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ、ヨーロッパにおける農業研究プログラムの責任者を務めていました。食品・飲料・食材業界向けの複合グローバル農業プログラムの設計、実施、監督に携わっていました。そこでは、長期的な研究から運用、製品化の実行に至るまで、さまざまな経験を積んできました。
    12. NEOMの事業としての魅力は明らかですが、ここサウジアラビアでプロジェクトに参加する決め手となったのは何だったのでしょうか?
      私はこれまでずっと、持続可能性に関する複雑な課題に取り組んできました。ですから、極端な気候における農業ソリューションを生み出す手助けをしたいと常々思っていました。NEOMの話を耳にしたときから、大胆でワクワクする、しかもやる気に火をつけてくれるプロジェクトだと思いました。食糧生産の新しいアプローチを切り開くという私個人の目標にも合致していました。もちろん、遺伝子、エピゲノム、マイクロバイオームのデータに基づいた予測モデルを開発するチャンスでもあります。これらはすべて消費者に健康的な選択肢を提供することになるのです。こうした気持ちが高ぶるような機会に「ノー」と言うことは難しく、イノベーションとサステナビリティに焦点を当てた何かを一から作り上げるという考えは、とても重要なことだと思いました。

当社の目標と目的

  • 01

    最先端の気候変動対応型農業で天然資源を守る

    NEOMは、農業のパラダイムシフトを実現します。再生可能で技術的に進んだ農業を通じて、環境への負荷を最小限に抑え、持続可能で、気候変動に強く、収益性の高い食料システムを目指します。

  • 02

    NEOMの紅海沿岸で、未来の水産養殖をバイオの力でデザインする

    紅海沿岸に位置するNEOMは、最先端のバイオテクノロジーを活用し、責任ある持続可能な水産養殖を推進します。孵化場における遺伝子操作技術は、海の生態系を維持しながら生産性を向上させます。

  • 03

    遺伝子操作による個人向け栄養プランの策定

    NEOMは、栄養価の高い食品を栽培・養殖しながら、住民の遺伝子やマイクロバイオームデータに合わせた栄養サービスを提供するという好循環を生み出します。こうした健康を追求する積極的なアプローチにより、公衆衛生、経済、そして生態系に恩恵をもたらすことになるでしょう。

  • 04

    より健康的で持続可能な食生活を実現するために、代替タンパク質へのシフトを促進

    NEOMの食品産業では、肉や乳製品に代わる植物由来の食品が重要な鍵を握っています。代替タンパク質の開発は、自給自足、持続可能性、健康的なライフスタイルへの道のりに向けての次なるステップとなります。

構想:

農業・食品テクノロジーアクセラレーター

この画期的なプログラムでは食料の未来を変えようとしています。GCCでは初の取り組みとなりますが、このスキームではベンチャー企業に、企業、投資家、研究者から成る活気あるエコシステムへと参加してもらっています。一流の技術指導、最新鋭のテクノロジー、潤沢な資金提供を通じて、NEOMは気候に左右されない農業、持続可能な水産養殖、個人に合わせた栄養管理などの分野でインパクトを生み出しています。今こそ、食料の概念を変える時です。

NEOMヴォイス

リーダーたちに聞く

NEW CLIMATE-RESILIENT BREADBASKETS ARE CRUCIAL TO SUSTAIN THE HUMAN POPULATION AND SAVE THE PLANET
多様な知識経済産業から、ここNEOMに最も聡明な人材を何人かを招くことができたのは非常に幸運でした。彼らが将来を先取りした一連のソートリーダーシップで語る言葉にご注目ください。

人口維持および地球環境保護には、気候変動に耐えうる新たな穀倉地帯が不可欠である

フアン・カルロス・モタマイヨール博士

食品担当責任者

記事を読む
food sector

従業員について

NEOMは、国際的に活躍する専門家やリーダーを集め、食品セクターを成長させる、世界一流のインフラ、サービス施設、持続可能な労働力を開発していきます。

  • フアン・カルロス・モタマヨール博士

    フアン・カルロス・モタマヨール博士

    フードマネージャー

    20年間にわたり世界中で飲食プログラムをデザインしてきたフアン・カルロス・モタマヨールは、NEOMの革新的な食品部門をリードしています。コカ・コーラ社やマース社などのグローバル企業で、農業、水産養殖、持続可能なビジネス開発などの職務を経てからは、政府や非営利団体の科学分野の顧問として活躍しています。

  • アンドリュー・イップ博士

    アンドリュー・イップ博士

    テクノロジー&イノベーションシニアマネージャー

    2019年からNEOMに在籍するアンドリュー・イップ博士は、人間中心のデザインに取り組んでいます。デジタルインフラ、データガバナンス、イノベーションサービス、エコシステム構築などの主要分野を統括しています。

  • アンソニー・アーノット

    アンソニー・アーノット

    マネージャー - 食品投資

    アンソニー・アーノットは、豊富なコンサルティング経験を生かし、NEOMの食品戦略の実行について責任を負っています。INSEADでMBA、南洋工科大学で国際政治経済学の修士号を取得しています。

  • ダンカン・マリオン

    ダンカン・マリオン

    事業開発担当ディレクター

    ダンカン・マリオンは、生産者と環境のために、持続可能性を高めた食品業界の推進について責任を負っています。国際的な大企業で役員を務めた経験を持ち、食品と消費財の分野で培った経験を有しています。

  • フラヴィオ・アルゼータ・ボサリッチ

    フラヴィオ・アルゼータ・ボサリッチ

    サステナブルフードサプライ&ESG担当責任者

    フラヴィオ・アルゼータ・ボサリッチは、NEOMのコーポレート・サステナビリティ戦略を統括しています。マドリードのIEビジネススクールでMBAを取得したほか、農業食品業界で数十年にわたるリーダーシップの経験を有しています。

  • ゲ・ガオ博士

    ゲ・ガオ博士

    事業戦略マネージャー

    NEOMの初期段階から参画しているゲ・ガオ博士は、食品戦略や主要なパートナーシップの形成に貢献してきました。キング・アブドラ科学技術大学で生物科学の博士号を取得し、経済的・環境的に持続可能な農業・食品システムの開発によるイノベーションを先導しています。

  • ジョージ・G・ハリガン博士

    ジョージ・G・ハリガン博士

    シニアマネージャー - 食品・機能性成分製造担当

    ジョージ・G・ハリガン博士は、NEOMの食品・機能性成分製造の責任者です。化学博士号に加えて、ファイザー、モンサント、コカ・コーラなどのグローバル企業で30年以上の業界経験を有しています。

  • レイ・ミュール

    レイ・ミュール

    農業開発担当シニアマネージャー

    レイ・ミュールは、気候変動に強い農業、食料生産、流通のための長期的なソリューションを開発しています。30年間にわたって、食品および農業分野で変革を推進し、生産、ポストハーベスト、マーケティングの各業界で圧倒的な経験を積んでいます。

  • グレアム・スミス博士

    グレアム・スミス博士

    個別化栄養学マネージャー

    グレアム・スミスはシニアサイエンティストとして10年以上におよぶ経験があります。グローバルブランドによる革新的な個別化栄養戦略、製品およびサービスの開発支援を行っています。また、思想的指導者としても地位を確立しており、影響力の大きい栄養学雑誌に総合論評を発表しています。